モントルーは山の斜面がそのまま湖に接する狭い地形上にあって、ちょうど熱海のような町である。熱海駅の山側、新幹線ホームの位置あたりからMOBの列車が背後の山に向かって発車していくような格好である。
　熱海に似ていると入っても格差は歴然、モントルー界隈には世界の富豪たちが別荘を構えている。さすがに駅前の街並も大違い。
　湖に落ち込む急斜面を克服するために、モントルー駅を発車した列車はいきなりの急勾配を南東へ進みオメガループで左へ180度向きを変える。そのあとレマン湖に沿って高度を上げながら右へ左へ、また右へと4回向きを変えてから、ようやく地図の枠外へ出て行くのである。
　最初のループはトンネルの中なので地図には描かれていない。また第4ループの場所がブロネィ・シャンビー鉄道の接続点である。この区間にも駅と停留所がたくさんあって、シャンビー(Chamby)駅は何と9番目である。

道路に面したモントルー駅、左の一段高くなったところがホーム。

駅前道路には格調高いビルが並んでいる。

発車した列車はいきなり右手の急勾配を上がっていく。

モントルー駅の車両留置線、主役はパノラマ客車に低床電車。