ここで特筆すべきは貴賓車があったこと。皇太子(今上天皇)のご来訪に合せて用意したものだと説明された。
　皇太子の年齢と年代が整合しないので、誰か別の宮様だったのかもしれない。
　いずれにせよご訪問は中止され貴賓車が走ることはなかったが、戦後20年を経ても車庫の奥で大切に保管されていた。
　超小型車両ながら半鋼製の好ましいスタイルで、林鉄ファンにとっては垂涎ものの車両だ。

皇太子のご来臨に合せて作られたという貴賓車。使用されることはなかったが大切に保管されていた。

こちらは木造車、手前の窓２個は荷物室のように見える。

木曽の客車というより伊予鉄のボギー客車を髣髴とさせる鋼製客車。

　旅客営業を行なっているので客車も森林鉄道とは思えない本格的なものを使用している。
　切妻屋根のオープンデッキになっているところは木曽森林の客車に一脈通じるが、イコライザー台車をつけた本格車体で木造車と鋼製車がある。

貯木場の一角にはデルタ線がある。