85キロ地点の六棵松から支線へ入って石斗山へ向かった。この日は線路工事中とかで石斗山までしか入れなかった。
　丁度日没の時刻になり、駅を出外れた丘の中腹から発車していくところを撮る。緯度が樺太南端あたりで、北京よりずいぶん東に寄っているので日没が早い。
　この２枚の写真、同じ場所で撮ったものだが20分ほど差がある。上の写真を撮ったあと太陽がもう少し沈むまで待とうということになり、列車をしばらく待機させたのだ。列車チャーターならではのメリットだが、こんな撮り方をしていいのだろうか。

　一旦六棵松までバック運転で戻り、再び本線を進んで建興へ到着。と、簡単にいうが牡丹工型ディーゼルロコは片運転台、機関士は窓から顔を出しながら10キロ後退したのだ、ご苦労さん。今晩はここ建興で一泊、旅館も数軒あるそこそこの町だった。

とっぷりと日も暮れた午後５時、今晩の宿泊地建興に着いた。

石斗山駅を発車した。

地平線に日が沈む頃ちょうど列車がやってきた…。定期列車ではハラハラしたあげくタイミングが外れるところだが、そこはチャーター列車。