台湾東部の花蓮と台東を結ぶ762�_ゲージ鉄道で全長は170キロあった。すでに客貨分離されていたが貨物はすべて蒸機牽引だった。２年後には完全無煙化され蒸気機関車は全廃された。

’66年3月11〜14日

　旅客列車は気動車が木造客車１〜２両を牽いて走っていた。
　最高時速70キロで運転し全区間170キロを特急3時間30分、急行4時間10分、普通5時間の設定だった。
　ナローゲージの寝台列車として有名だった夜行は気動車が半室寝台(8ベッド)の合造客車を牽いて５時間40分かけて走っていた。

ポーターのコピー機関車が多いが、このLDK52は由緒正しいポーター製機関車である。鹿野駅付近。

キハ07を髣髴とさせる気動車が木造客車を牽く旅客列車。鹿野、初鹿間。

　台東線の主力機はポーターの21トンＤタンク機とその日本製コピーでLDK50型といい、汽車、日立、日車製とさまざまだった。日車の40トンＤテンダーもあったが玉里以南へは入線できず、台東方面はＤタンク機の独壇場だった。
　機関車はエアーブレーキを装備しておらず、長大編成にもかかわらず貫通ブレーキがない。朝顔カプラーだけで牽引しているのは大なりといえども軽便鉄道そのものだった。

日車製40トンＤテンダーLDT103号機。光復駅。