門を入った中庭の左手が洋館の診察室。窓ガラスに「51-60」と順番待ちの番号札が出ている。

　表から見て門の左側、昔は長屋門の侍詰め所だったところが待合室で、中は畳敷きである。

　町の中ほどにえらく大層な門構えの古い医院がある。ちょと失礼して中をのぞかせてもらう。門を入ったところは中庭だが、軒下の縁台に順番待ちの患者が腰をかけている。土曜日の午後も遅い時間というのにこれだけの人が順番を待っている。
　聞いてみれば、このあたりでは評判の「皮膚科専門医院」だとか。評判を聞きつけてかなり遠方からも患者がやってくるのだとか。わが町の名医ということで嬉しそうに話してくれた。
　一声かけて写真を撮らせてもらうが誰一人いやな素振りは見せなかった。怪訝な顔をされたとは思うが。
　

　この由緒ありげな門はやはり高取城のものだった。旧藩主の下屋敷の表門だったそうだ。

待合室の前にかかるこの看板にはまいった。

石川医院全景、左の洋館が診察室。

門を入った正面に小さな窓口がある。ここが受付らしい。