木曽森林鉄道の線路から見た中央本線の下り821列車。
上松へボールドウインを見に行った日、木曽川の対岸を林鉄の線路に沿って少し上流まで歩いてみた。ちょうど松本行の普通列車が見えた、上松発12時32分の列車でこれを見たということは名古屋（大曽根駅）を5時59分に出発している。その次が何と３時間後のこの列車だった。

　50年前に両親が名古屋の郊外に建てた家が18年前から空き家になり物置状態のまま放置してある。このままでは売ることも貸すこともできないので家の中のものを全部処分した。
　その中に昔の鉄道写真アルバムがあったので捨てるに忍びなく引揚げてきた。一冊は中学から高校生時代に撮った写真のうちこれはと思うものを１枚ずつ貼ったアルバム。もう一冊は大学に入って地方鉄道巡りを始めた頃のもので一応組写真風にしてある。　ネガなど残っているはずはなく、あらためて画像として取り込んで並べてみることにした。アルバム自体はこの機会に終活の一環で処分するつもりである。

上松で見た木曽森林鉄道のボールドウイン。
中学３年の夏休み、当時住んでいた神戸から祖父が暮らす名古屋へ一人で行き、日帰りで木曽のボールドウインを見に行った。当時名古屋から上松まで片道４時間以上かかった。限られた滞在時間で火が入った蒸機は何両か見たが実際に走っているところは見られなかった。1958(s33)年7月27日のことである。