ダージリン鉄道13

　チンダリア駅(Tindharia)は標高860ｍの高所にあるが、駅近くのオメガループ円内にこの鉄道の車両工場がある。
　オイル焚きの新製機関車もここで造られたと思われるが、工場への立入りは厳しく制限されているらしい。らしいというのは、そういう情報があるため初めから諦めていたからである。
　今にして思えば、ダージリンからカルシャンまで3日間も通って時間を潰していたのだから、足を伸ばすべきだった。

　チンダリア駅を挟んで2つのループがある。チュンバッティ(Chunbatti)とアゴニィポイント(Agony Point)のループである。
　鉄道讃歌には両方の写真が載っているが、前者は家が建てこんでしまい到底写真は無理。アゴニィポイントもご覧のような具合で樹木の間からわずかに下の線路が見えるだけである。
　1969年撮影の右の写真、さらに1890年頃撮影の右上の写真と比べ、年月のへだたりを感じる。