インド旅行

　世界遺産に指定されているダージリン・ヒマラヤ鉄道を見たくてインドへ旅行した。デリーでも一泊したが観光なし、ダージリンでも日本人観光客が行くようなポイントには一切無縁だった。
　それでもアジアでは中国くらいしか知らない私の目には十分すぎるくらいインパクトのある旅だった。

インド国内線にびっくりドキドキ
　デリー空港の国内線ターミナルは国際線とずいぶん離れている。その上これが？と思うほど狭くて貧弱なターミナルビルだ。大国インドの首都空港とは信じられない。
　出発ロビーはまるで田舎のバスターミナル、そこが大勢の乗客で大混雑。出発ゲートもバスターミナルなみの出口が2つだけ。
　なぜか国際線と比べて格段にセキュリティが厳しい。電池の持込が特に厳しく、携帯電話と電気カミソリ以外のバッテリーはすべて機内持込禁止。手荷物検査時にカメラの電池ボックスをいちいち開けさせてチェックする。
　国内線なのにパスポートチェックがあり、そのあと何度も搭乗券の提示を求められる。搭乗タラップの下でもまた提示、到着してタラップを下りるときに最後のチェックを受けた。
　

関空からデリーまで16時間　
　今度の旅行はいつもと違うメンバー構成だがケチケチ旅行に変わりなく、ソウル経由のアシアナ航空だった。このルートで気づいたのは、対馬上空からソウルへ向け北上、もう一度対馬まで南下して西へ向かうことだった。おまけにソウルでは５時間のトランジット待機。

　ソウルで成田組の３人と合流、総勢５人のフルメンバーになった。そんなこんなでデリーに到着したのは関空を出てから16時間後の深夜、というより翌日午前1時。

ようやく目的地到着
　デリー・ジェット・エアウェイズという国内線で東へ戻ること2時間、1200Km。日本を出て24時間、ようやく目的地の近くまできた。もう旅行2日目の午後になっている。ここで待ち受けていた現地ガイドと2台のジープに分乗していよいよダージリンを目指す。

ホテルのペットボトルも信用できない
　チップをやるまで立ち去らないポーターが出て行くと、すぐ別のボーイが来てミネラルウオーターを置いて行った。街ではキャップを確認しないと水道水を詰めたボトルを買わされる、とガイドブックで読んだ。
　念のため置いて行ったボトルを見ると「やっぱり」だった。ガイドに聞いたら四つ星ホテルが飲料水として持ってきたのだから「たぶん大丈夫」と答えた。ここはインド、用心に越したことはない。

見かけ倒しの四つ星ホテル
　デリー空港は東アジアとヨーロッパの中間地点にあるためか、到着出発便とも深夜に集中する。荷物が出るのも遅く外へ出たらもう午前2時半。この時間でも到着ロビーは出迎えの人でごった返している。
　ここだけはいくら旅慣れても出迎えのガイドなしではどうしようもないだろう。

　近くの豪壮なホテルへ着いてチェックインしたのが３時。さすが四つ星、吹き抜けの立派なロビー。深夜にもかかわらずボーイやポーターが待機している。と、思ったのもここまで。エレベーターの行き先ボタンが壊れ、ロビーへ下りるのにどこを押したらいいかわからない。すべてこの調子で見かけ倒しのくたびれきった四つ星ホテルだった。