離合設備のある太山石へ何とかたどり着いたものの、ここで再びダウンしてしまった。
　私たち便乗者も大休止、修理が終わるまでここでのんびりと時間を潰すことになった。

軸受がまた焼つきを起こしたらしい。

お茶する日本人とそれを眺める村人。

　交換用の軸受を待っているのだろうか、品が届くまで何もやることがない。それにしても村の中をぶらぶらしている人が多い。
　そんな衆人環視の中で雨上がりの道端にテーブルと椅子を持ち出してお茶を飲んでいるのは日本人だけである。

太山石へ着いたところで再び動かなくなった。

　プーリーに架かるベルトは古タイヤを５センチくらいの長さに切りボルトで繋いだもの。
　翌々日重慶の街を歩いていて、工具屋で切売りしているのを見つけた。値段は１メートル６元だったので５元分だけ買い求め、マル編氏に進呈した。

　どこからか屋根つきトロッコが現れて道路わきの門の中へ押し込まれていった。よく見ると椅子があるようだ。
　最後尾につけて来たのだろうか、どこから現れたのかよく分からない。

プーリーにかかる12本の古タイヤ製ベルト。

ダウンした列車を残したまま運転手たちはどこかへ消えてしまった。

門の中へ消えていった。

どこからともなく屋根つきトロッコが現れて…