カラヴリタから下って来た750ミリゲージの登山列車。

現在運行中の車両、Wikipediaから。

2001年4月26日〜5月5日

　20年も前に見に行ったギリシャの小さな登山鉄道のことを思い出しながら書いている。ペロポネソス半島では国鉄もメーターゲージで、750ミリ軌間の登山鉄道もあるというのでそれを見に行った。現地に着くまで実際にはどんな車両が走っているのか全く分からなかった。

　ギリシャ国鉄のディアコフト駅と高原リゾートの町カラヴリタを結ぶ長さ22.3キロの狭軌鉄道である。高低差が700メートルあるため途中３か所にラックレール区間がありその延長は3.4キロ、最急勾配は145‰である。鉄道事情はこのサイトが分かりやすい。
　ギリシャ国鉄の支線の一つであり固有の鉄道名は無く単にディアコフト・カラヴリタ線といわれる。一般的にはオドンドトス(ギザギザ)鉄道と呼ばれているらしい。
　訪問時には1960年代に導入されたフランス製の小さなディーゼル発電式電動車が使われていた。それ以前は蒸機牽引の貨物列車もあったらしく機関車や貨車が残されていた。2008年にはスイス製のやや大きめの車両に置き換えられ現在に至っている。
　この鉄道の公式サイトがあり、日本語でも閲覧可能。

現地で求めた1/50,000観光地図から。