浦川原方向へ向かう線路は敷きなおしに際して道路を避けるため左に寄せられている。それより先は線路跡地が道路に転用された。

　旧本社の前にあった３本のポプラの木は一本だけ残され今も葉をつけている。瀟洒な洋館だった本社はさすがに痛みが目立つ。

　’70年ごろ駅前にできたガソリンスタンドは今も営業を続けている。道路正面にあった駅舎は取り払われ、ここへ発着するバスはない。

むかしの面影を求めて

　車庫横の鉄道線路は撮影地点付近で車道に合流する。復活した線路はやや右に寄せられたが、それもここが終端である。

　さらに新黒井寄りのレールがあったあたりから振返って見る。直線だった線路に対し新しい道路は少し膨らんでいる。

　この辺は線路の位置も昔のままのようである。ちょうどこの場所に離合側線のポイントがあって、保線詰所もあった。

　昔ホームがあったあたりから見る。駅舎は旧本社と回廊でつながっていて、その真ん中に本社玄関があった。窓枠がアルミサッシに変っている。