1966年5月12日　コッペル２号機お別れ運転の朝

　1966年の5月でコッペル２号機のボイラー検査が切れるというので、最後に特別運転が行われることになった。
　どういう関係だったのか趣味界の著名人に混じってその日の見学メンバーに加わえてもらうことができた。
　上野から夜行列車で駆けつけると。百間町の機関庫の前に出された２号機には既に火が入れられ、もう蒸気も十分に上がっていた。

　定期列車をやり過ごしたあと、いよいよ２号機の出番。車庫からハ５とニフ１を牽き出して特別列車の準備を始めた。このあと新黒井まで行ってボギー客車を組みこんだ編成になった。

この日の定期列車はＤＢ81とホジ3が担当していた。いつも通り百間町で離合する。

コッペル２号機による客車入れ替え作業。

よく見えないが煙の向こうに上り通学列車。

　そんな特別の日の朝でも客車４両をつないだ通学列車は溢れんばかりの高校生たちを載せて新黒井へ向かっていった。

上り通学列車は百間町から超満員になる。