嵐山トロッコ駅まで線路敷を歩く

　保津川の鉄橋を渡り終えた所から職員に先導されて順次線路敷を歩き始める。事前注意では、やれ雨が降り出しても傘をさしてはいけない、シカやサルに出くわしても驚かせてはいけない、写真を撮るときは立ち止まって写すようにとか、かなりしつこく言われた。鉄道側にとっては初めてのイベントで神経ピリピリのようだったが、どうということもない線路歩きである。

　こうして万全の受け入れ態勢のもとで行なわれた第一回線路ウオークは無事終了した。

トロッコ嵐山駅のすぐ先でＪＲ下り線に逆行で入って行く。

　トンネルを出たところがトロッコ嵐山駅。ここでもホームへ上がるためのパイプ階段が設置されていた。

　トロッコ駅のすぐ先でＪＲ山陰線の下り線に合流。
　トロッコ列車はここからＪＲ嵯峨嵐山駅まで１キロほどの区間を逆走する。

　一か所だけトンネル歩きがある、側溝の鉄蓋は黄色のペンキ塗りたて、今日のために塗ったものだった。

　職員に見守られながら歩くのだからまったく必要性を感じないが、途中３カ所ほどに監視員が立っている。鉄道側の気の使い方が尋常でないことを感じる。

　やがて保津川の対岸に星野リゾートが見えてきた。かつて嵐峡館という旅館だったころ職場旅行で泊まったことがある。

　トンネルに入ったところで後ろを振り返ると救急車代わりの軌道トロッコが付いてきていた。

　500メートルも歩くとＪＲがオーバークロスする鉄橋をくぐる。列車が通過するといいのだがそう上手くはタイミングが合わない。