スイリン市内のホテルで前泊した翌朝６時、私たちは森林鉄道の始発駅に着いた。もう旅客営業は行なっていないが立派な駅舎がある。「建設平安森鉄」と書かれた大きな看板が掲げられている。
　まだ真っ暗で構内の様子はまったく分らないが、ホーム側に回り込むとＣ2型蒸機と併結同行するディーゼルロコがすでに待機している。

　鉄道に並行する道路がないので、私たち用に客車が一両用意され一緒に進んでいく。昔の客車が貸切用に残してあるもので内装もそれらしく手が入っている。
　旅客輸送は取りやめたが沿線集落を結ぶ道路はあるのでバスが運行しているようである。もっとも2006年時点では旅客用にレールバスが一日２往復運転されていたというが今はない。
　

未明のスイリン駅に到着したチャーターツアー一行13名。

数年前まで運行していたレールバス列車。
地球公務員落花生さんのサイトから

私たちが乗り込む客車を一両付けたディーゼルロコ。

出発準備中のＣ２型蒸機。

客車の側面にかかるサボに「白馬石号」

貫通扉内側に妖艶な絵、2007夏とある。

木板張など貸切仕様になっているが破損が目立つ内部。

ナンバーはＣ２型の連番らしい。

当然のことながら途中何回か点検と注油を繰り返しながら進んでいく。

貫通扉の外側にも何やら描かれている。

３時間以上かけて51キロ走り四海店へ到着。近所にロシア風遊園地があるようだ。