スイスのイベルドン(yverdon)という町の名を知っている人は相当なスイス通だろう。正確にはイヴェルドン・レバン(Yverdon-les-Bains)といい、ヌーシャテル湖のほとりにある古い町だ。一応ガイドブックにも載っている町で、バン(Bains)というのは温泉という意味で湖畔の温泉保養地ということらしい。
　駅前広場を渡って街へ入ると、商店街のさきに古城の塔が見える。13世紀頃に建てられた四隅に塔を配した真四角な城である。

　城の前がペスタロッチ広場。ペスタロッチというのはスイスの偉大な教育思想家だというが、どこかで聞いたような名前。チューリッヒの駅前にも銅像があったような、そういええば昔、ペスタロッチ号という列車にも乗ったような気がしてきた。

案内看板に描かれた旧市街図、上部中央の四角が駅前広場のあたり

お城の中は例によって博物館になっているが、とてもそんな時間も、気もなかった。昼食は駅の売店のサンドイッチで済ませた。

城の前の広場をペスタロッチ広場といい、彼の銅像が立つ

広場にはレストランがテーブルを並べるのが定番

駅前広場からビルの間の路地を抜けると、城の見える通りに出る