昆布、黒松内、長万部、そして函館到着

　特急が到着するまでの時間を利用して駅前に出てみた。倶知安も長万部も同じような大きさの街だと思っていたら全然違った。倶知安の方が断然都会的で洗練されている。長万部でも街歩きをして各停に乗ろうかと思ったが止めて正解だった。

駅前通り、国道と交差してすぐ海岸に突き当たる。

　倶知安から長万部まで行く列車は早朝６時台の次がこの12時35分発、その後は夕方５時まで無い。
　そのせいかたった一両のこの列車に乗る人は多く、そのほとんどが長万部まで乗り通した。

函館到着、何十年ぶりだろう。

こじんまりした長万部駅。

　長万部と書いてオシャマンべ、漢字をそのまま読めばオサマンベだが。

　できれば函館まで普通列車で行きたかったが、次の乗継ぎ列車は２時間後しかなく函館に着くのが午後７時を回ってしまう。特急だとその前にあって４時過ぎには函館に着ける。
　いまさら普通列車にこだわることもないと思い、30分後の特急北斗に乗ることにした。倶知安からここまで各停で来た人も大半が特急に乗り継ぐようだ。

長万部駅に進入、室蘭本線を分ける駅で流石に大きい。

　黒松内はかつて寿都鉄道の起点だった駅。ここは離合可能で対向の下り列車が停車していた。右手の草むらに寿都鉄道の線路があった。

昆布駅に昼間やって来る列車は数本しかない。2015年7月。

こんな写真を撮っているものだから座れなかった。

13時46分、黒松内で下り列車と行き違う。

駅の中から今晩の定宿東横インが見えた。

小さな村の駅だが営業中の駅前旅館が２軒見える。

　倶知安から１時間半、14時7分に終点長万部。函館へはここで２回目の乗り継ぎ。

かつて寿都鉄道の起点だった黒松内駅。

昆布駅に到着。側線を外した跡がわびしい。

　２年前の７月、レンタカーで岩内から寿都、黒松内、倶知安と周って札幌へ抜けた。ここを通りかかったのがちょうど昼時で昆布駅の裏側に温泉施設が見えた。
　幽泉閣といって宿泊施設も備えた町の交流センターだった。カレーライスを食べ終えた頃うまい具合に一日数本しかない下り列車がやって来た。この駅にも臨時特急が走るときは停車する。

この国道５号線が長万部のメインストリート。

長万部から北斗12号に乗る。

　２年前に駅に立寄った、跨線橋もある立派な駅だが当然無人駅。高校生の通学用と思われる自転車が数台置かれているだけだった。