芭石鉄道

　中国四川省の奥地まで芭石鉄道を見に行った
一年を通じ日照の少ない地方だが春は特に晴れないという
それでも菜の花の中を走る汽車が見たくて出かけた
案の定連日の霧で遠景はつねに霞んでいた

　
　四川省成都の200km南にある距離20Km、軌間762mmの蒸気鉄道。1959年に現在の嘉陽集団公司という火力発電会社が炭鉱と発電所を結ぶために開通させた。並行道路がないため住民も生活物資もすべてこの鉄道が頼りである。
　数年前には廃止もうわさされたがヨーロッパ、日本それに中国国内の観光客が増えているため最近は観光客誘致に力を入れ設備の拡充を図っている。今では「世界唯一の日常的に旅客輸送を行なう狭軌蒸気鉄道」を標榜しており、観光客車も走らせている。