ルクセンブルクからブリュッセルに向かう高速道路の中ほどに、Han-sur-Lesseという地名がある。アン・シュール・レスと読む。村と呼ぶ方がふさわしい小さな町だ。にもかかわらず、相当な広域地図にも出ているから、彼の地では有名な観光地なのだろう。鍾乳洞を目玉にサファリパークや広い遊園地があって、平日でも結構にぎわっている。
　ルクセンブルクのホテルを出発して１時間半ほどですんなり着いた。トラムのありかもすぐに分かった。村の中心に大きな教会があってその前がループになったトラムの起点駅だった。

　芝生の広場の周りをトラムのループが一周している。その途中にホームがあって鍾乳洞観光の出発点になっている。ホームの反対側からはサファリツアーのバスが出る。
　観光センターのような建物でチケットを買う。鍾乳洞の入場料は10.75ユーロ、見学者全員がトラムに乗って行くのだからトラムだけの乗車券はない。ということでもう一度乗りたくても乗れなかった。それも片道しか乗れなかったのだ。

アンシュールレスの町並み、中央の煉瓦のホテルで泊まった。

　サファリパークのツアーバスというかトラック。側面が透け透けなのでで猛獣がいるとは到底思えない。

スタート直後に村の中を抜け、これから鍾乳洞へ向かう。

　一両のトラムが２〜３両のフルオープン客車をひく。これが２列車続行で鍾乳洞の入口へ向かう。昼休みを除いて営業時間中は30分間隔で往復しているから一時間に８列車が走る。一日一往復しかない保存鉄道も多い中で、なんという贅沢。