有楽町マリオンのあたりに聳えるカイザーウイルヘルム教会の廃墟。広島原爆ドームを連想してしまう戦争の悲惨なモニュメントがこんな一等地の中心にある。
　廃墟ではあるが16年前に見たときより明らかに綺麗になっている。金色に輝く大時計も正確に時を刻んでいるではないか。

ケンピンスキーホテルのテラスでお茶を飲んでいたら突然土砂降りに。

2009年5月28日、６月10・11日

　旧西ベルリン時代、一番の繁華街はツォー駅に近いクーダム(クアフュルステンダム)通りだった。統合から20年近く経った今もベルリンを代表するメインストリートである。

今は近郊列車しか停車しないが、かつてはベルリンのターミナルだったツォー駅。

　クーダム通りを銀座通りとするとツォー駅は有楽町。国電しか止まらないのも有楽町とそっくりだが、かつてはここが西ベルリンのターミナル駅だった。
　西へ向かう長距離列車はこの駅を発車すると東独領内をノンストップで走りぬけ、西独各地に達していたのである。

　通りに面した高級ホテル、ケンピンスキー。ドイツ旅行最後の日に歩道に面したテラスでお茶を飲むことにしたが突然の豪雨、あわててテントの奥に避難することになった。コーヒー一杯の値段は4.2ユーロ(570円)とまずまずだった。

高級ショッピングストリートのクーダム通り。

　並木が美しいクーダム通りは銀座通りの比ではない。広い歩道に置かれたガラス張りのショーウインドウは16年前と同じ。余程治安がいいと見える。

愚かな戦争破壊の記念碑として残されている教会の廃墟。

銀座四丁目交差点とおんなじだぁ。

有楽町駅数寄屋橋口といったあたり。

教会の向こうが銀座なら四丁目。