ブロールタール鉄道

ライン河畔の観光都市コブレンツからＤＢで北へ25分
貨物輸送をいまも続けているドイツで唯一のメーターゲージの鉄道がある
旅客列車もボランティアの手によって運行されている
ＤＬとＤＣの牽く列車だけでも週末は大盛況

　コブレンツの少し北、ライン川に面してブロール(Brohl)という小さな町がある。ブロールタール鉄道はその駅前から西へ伸びる延長17.5ｋｍのメーターゲージ鉄道である。石灰石と沿線住民を輸送していたが1961年に旅客営業を中止した。それがボランティアの手で復活し保存鉄道として5月から10月までほぼ毎日運行している。
　ブロールタール(谷)という名の通り、しばらく川に沿って森の中を進むがやがて急勾配で丘を上り高原状の頂上に達する。高低差は400ｍあって最急勾配は50‰、かってはラックレールを使ったというが今は粘着式である。
　終点のエンゲルン(Engeln)付近には小さな噴火口跡が点在しており観光スポットになっている。そのためかVULKAN EXPRESS(火山急行)というジョークたっぷりの愛称を持っている。現在の終点は何もない丘の上だが、かってはさらに先の村まで伸びていた。
　車両等この鉄道の詳細について、湯口徹氏が同志社ＯＢ会の掲示板（少し古いが07年8月[978]～[1000]）で解説されている。同サイトは外部にも公開されているので興味のある方はご覧いただきたい。
　　　 Brohltalbahn公式サイト
　　　同志社大学鉄道同好会ーＯＢ会ＨＰ