常滑市の北部に尾張大野という古い町がある。江戸時代は港を中心に栄えた商人町だったらしい。
　今も古い商家がレトロな雰囲気の店を構えている。最近は町並観光に力を入れ始めているようだ。

辻のお堂にしては立派な十王堂。

世界最古を誇る大野海水浴場。

　えっ、世界最古って本当だろうか。
　立て看板にいわく、800年以上前に鴨長明がここで汐湯治をしたと書いているので、確認可能な世界最古の海水浴場だ、ということらしい。
　むしろ、名古屋南部の
臨海工業地帯の真ん中に
まだこんな海水浴場が残
っているほうがよっぽど
奇跡だ。

海老せんべいの尾張桂新堂。

昔の船着場だったところだろうか。

　デパ地下にある「海老せんべいの桂新堂」の発祥地が尾張大野であると聞いたことがある。本店はなくても店舗はあるだろうと思っていたら、やっぱりあった。でも「尾張桂新堂本舗」？ちょっと変だ。
　直接聞くわけにもいかず、通りかかった人に尋ねてみた。そしたらメジャーな方の桂新堂は支店もなく、ここにあるのは分家だとか。あとで調べたら、桂新堂は尾張大野を発祥地としつつも名古屋本社の会社だった。

旧大野町の道路元標。

結納用品屋さん。

今は喫茶店だが奥に大きな土蔵がある。

呉服屋さんの入口、商い中の札が出ている。

大きな店構えの呉服屋さん。