前日はこのタンポポ原っぱに寝そべりながら、回送列車が戻ってくるのを2時間以上も待ち続けた挙句、結局あきらめた。
　沿線は森の中、草原、そして街道沿いと大まかに分けて三通りの変化を見せる。

森を抜け野を行くスチームトラム

　町を回り込むように森の中に敷かれた線路はかなり勾配があって後部にＤＬの補機がついた。補機は終点まで行くことも、森を出たところで外し単機で戻ることもあった。

補機のＤＬが単機で戻っていく。

ＤＬの補機が後から押す。

補機があっても森の中の連続勾配区間をフルスロットルで上がる。

ブルフハウゼンへ戻る列車はタンポポの咲き乱れる中をＤＬと重連でやってきた。

　列車の通過時刻になると森の出口に消防車がやってきて、煙突から出る火の粉による森林火災に備える。

森の中を走るのはフィルザーホルツという停留所まで、そこから先は草原になる。