ドイツ西北部の旅

　アーヘンでレンタカーを借り出したあと一時間ほど北へ走ってガイレンキルヒェン(geilenkirchen)という町に着いた。
　この町外れを走っている小さな鉄道を見るためにやってきたのだが、観光客、特に外人観光客にはまったく無縁の町である。
　日本ならようやく市といえる程度の町の中心部といったところか。駅前には駅前旅館ならぬホテルがあって、それでもシティホテルとは大層なネーミング。
　二人部屋のシングルユース食事なし一泊66ユーロ(7,800円)はちょっと高かった。

　翌朝のホテルの朝食は4ユーロ(470円)のミニサイズというのを注文した。もっとささやかなセットを想像したが、日本人には十分すぎるほどの内容だった。

　ガイレンキルヒェンへ着いたのは土曜日の午後、目当ての鉄道は翌日しか動かない。駅と沿線の下見を終えたあと数キロ足を伸ばしてオランダへ入った。
　小川というほどの小さな水路にかかる橋が国境だったのは想像通り。目立つ標識もなく漫然と走っていたら気づかない。オランダに入った途端に制限速度が60キロになる、ドイツの一般道は100キロでその下の速度規制は70キロ。

国境水路のドイツ側を走る自転車、オランダ側からやってきた。

ホテルの部屋から見える駅前の歩行者道路、右奥へ続いている。

　夕食に街へ出たがアイスクリーム屋ばかり目立ちろくなレストランがない。結局ホテル近くのファミリーグリルというハンバーガー屋で。
　ガラスケースのハンバーグとポテトサラダを指差したらなぜかパンなしのハンバーグだけを皿に乗せてきた。サラダが結構なボリュームで十分だったが、えらく質素な夕食になった。

オランダ側から見る。橋の荷重制限自動車30トン、戦車40トン。