６月６日

　旧東独地域にはＳＬの走る狭軌鉄道が今もあちこちに散在する。そのなかで最も行きにくいのがこのプレスニッッタール鉄道。
　チェコとの国境沿いの「ド」がつく田舎にあって、ドイツ鉄道ともアウトバーンとも無縁な場所だからレンタカーで行くしかない。そのうえ列車はほぼ週末にしか走らない。
　それでも発車時刻になるとどこからか乗客が大勢現れる。近隣に観光スポットがあるわけでもなく、やって来る人たちの目的はただ一つ、汽車に乗ることである。よほどドイツ人は汽車好きと見える。

　汽車に乗りに来た人たちは線路際のレストランでゆっくり食事をして、また列車で戻る。私たちも線路際で昼食をとることにした。
　子供用のメニューにスパゲッティがあって、大人もＯＫだというのでさっそく注文した。出てきたのは予想通り日本なら優に一人前のボリュームがあった。

汽車が通過するのを見ながら線路際のテラスで食事をするのが本場ドイツ流？。

お子様用スパゲッティ。