ホーム側の駅名票も「明日萌驛」、改札口の横に小さく「えびしま」と表示。

　駅舎風記念館はあくまで記念館なので、列車の運行とは関係なく10時から午後3時までで、それ以外の時間は施錠されてしまう。
　われわれが到着したのは朝の９時だったが、駅前旅館の人が気付いて開けてくれた。駅舎も駅前旅館も現在は沼田町が管理している。

駅前広場に面した駅長の官舎。

NHK朝ドラのロケ地、明日萌駅こと恵比島駅

違う駅名が並んでいる。

　留萌から増毛へ向かう前に恵比島駅へ行った。留萌から30キロ、車でちょうど30分。ここは留萌鉄道の起点だったがその痕跡は何も残っていない、駅前に数軒の民家があるだけ。
　趣きのある駅舎は明日萌(あしもい)驛で、本物の恵比島駅はその右手にある小さな小屋。駅舎に見えるのはＮＨＫドラマすずらんで使用したセットを保存したもので、いわばロケ地記念館である。

手前の白樺のような木は蛍光灯の街路灯。

　旅館は町が管理しているがコーヒーショップはテナントのようだった。駅の鍵も預かっているそのお姐さんが、うろうろしているわれわれのために早めに開けたくれた。
　そのお礼というわけで一杯400円のコーヒーを頂くことにした。

取壊した旧駅舎の土台を使って建てられた明日萌駅のセット。

　駅前交差点を渡った角に旅館がある。ドラマでは中村旅館であるが実際は黒瀬旅館という駅前旅館だった。ここも沼田町が管理しているロケ記念館で、ドラマで使われた小道具や写真が展示されている。玄関を入った所はコーヒーショップになっている。