このクラウスは昭和42年まで明治鉱業で働いた後沼田町に譲渡された。沼田町の文化財に指定され大切に保存されることになった。

出し入れはアントというこの貨車移動機で行なう。

展示時間帯だけ収納庫から外に引きだされる。

ほろしん温泉の駐車場の一角にクラウスとその収納庫がある。

大切に保管展示されている幌新温泉のクラウス

　恵比島からひと駅先の沼田に明治鉱業のクラウスが置いてあると聞いていた。そこへ向かおうとしたらコーヒーショップのお姐さんが機関車は幌新温泉にあると教えてくれた。
　旧留萌鉄道の沿線で幌新駅があったあたりに新しくできた温泉施設があってそこへ移したらしい。恵比島駅の先の交差点を左折して５キロ、10分足らずでほろしん温泉に着いた。
　かなり立派な温泉リゾートで、その本館と道路を挟んだ駐車場の一角にお目当てのクラウスがいた。

ほろしん温泉本館、運営管理は町から民間に委託。

　全国に保存展示されている蒸気機関車の中で、このクラウスほど大切に扱われている例は他にないだろう。専用の収納庫が立派なのはともかく、毎朝８時半に外へ引きだして午後５時になると車庫に戻る。その管理は町から委託を受けてホテルが行なっているいるが、雨が降ってきたらすぐ車庫にしまうというから半端じゃない。車庫に入っていても横から見学できるよう壁面が大きなガラス張りになっていて、それもピカピカに磨かれている。誰でも自由に入れるキャブ内のバルブや配管が完璧なのも凄い。