６日目 (４月５日）　安息日シャバットの朝

　イスラエルの休日は土曜日、この日は完全な安息日で一切の労働が禁じられている。ホテルの朝食も前日から用意している冷たいものばかり、コーヒーポットも前の晩からスイッチを入れっぱなしだという。シャバットとは関係ないが肉類と乳製品を一緒に摂らないらしく、朝のメニューにチーズはあるがハムは出ない。
　金曜日の夕方からバスも電車もストップしているが、ホテルエレベーターの釦を押すのも労働なので6基のうちまともに動くのは1基だけ、他に２基が釦に関係なく各階に15秒ずつ停止する自動運転だった。実は奇数階、偶数階停まりが1基ずつで３基は休止。

　午前８時半になったのでホテルの部屋に戻った。西に面した窓からエルサレム新市街地の住宅街が一望できる。
　手前のバス車庫には今日一日動かない路線バスが集結していた。

オバちゃんが乗ろうとしているシェルートはテルアビブ行。

休日の朝は８時を過ぎてもこんな風でさしずめ日本なら元旦の朝だ。電車は夕方まで動かない。

一歩裏通りへ入り込むとこんな街並。

　電車もバスもストップしているがシェルートという乗合のミニバスや普通のタクシーは営業している。　非ユダヤ教徒の経営か運転手に違いない。

　分譲広告の文字はまったく読めないが、なんとなくカタカナっぽい。
　日本に来る外国人にはカタカナもきっとこんな風に見えるのだろう。

　朝食のあとホテル周辺を散策してみることにした。周辺は国会議事堂も近い官庁街でホテルの隣りも大きなコンベンションホール(たぶん)だった。21階建のクラウンプラザホテルで3泊した。

シェルートを待っていた人がタクシーを捕まえた。

ホテルの前で建築中の分譲マンション。

　ユダヤ教徒による安息日シャバットは徹底している、金曜日の夕方から土曜日に夕方まで電車もバスも止まってしまう。良くしたもので観光施設や有名寺院は平常通りなのでわれわれツーリストには支障ない。
　

わたしのささやかな朝食。

イスラエルではハム・ソーセージの肉類と乳製品を同時に摂らない(朝食だけかも）