ダマスカス門からエルサレム旧市街へ入る

　城門から一歩入るとイスラエルの一部とは思えない光景が広がっている。
　1973年の第４次中東戦争までここはヨルダン領だった。今はイスラエル国民となってもアラブ的な社会がそのまま続いている。

　エルサレム旧市街は城壁で完全に囲まれていて７か所ある城門からしか出入りできない。ヤッフォ門だけは西エルサレムの新市街に直接面しているがそれ以外は門の外も東エルサレムである。
　ここダマスカス門は東エルサレムの中心部に面していて一番大きく立派な門であるが、門の外にもアラブの雰囲気が漂っている。イスラエル国内(占領中)であってもヨルダン川西岸のパレスチナ地区へ行くバスが発着するのはこの付近である。
　最近ユダヤ人少年が殺されたことをきっかけに東エルサレムで暴動が起きているというニュースが流れているが、その場所はこの近くだと思う。

　土産物屋の店頭にあったパレスチナ観光をうながすポスター。分離壁の向こうのエルサレムとパレスチナ側の牧歌的な様子を描き分けている。

一番大きなダマスカス門だが入口は狭く車は進入できない。

堀にかかる橋を渡ってダマスカス門から旧市街へ入る。

　イスラエルの存在を認めないイスラム過激派ハマスは論外であるが、穏健派のファタハも東エルレムは自分たちの土地だと主張している。

城門の中がいきなりアラブの市場状態。