マリア永眠教会は全景が見えないほど狭い場所にある。

シオンの丘の中腹にある鶏鳴教会は逮捕されたイエスがに投獄された地にある。

シオンの丘と最後の晩餐が行われた部屋

　シオン門を出てすぐのところにあるのがマリアを祀るマリア永眠教会。エルサレム最大の教会だというが狭い敷地に立っている。

地下牢へ吊下ろす丸い穴の上。

イエスが最後の晩に閉じ込められたという地下牢。上の丸い穴から吊下ろされたらしい。

　シオンの丘の中腹にある鶏鳴教会はゲッセマネで捕縛されたイエスが連行され地下牢に一晩閉じ込められた屋敷の跡にある。すぐ横の古い石段はゲッセマネから続いていて2000年前そのままだという。

　パレスチナ分離壁がエルサレム市街を取り囲むように続いているが、イスラエル領（エルサレム）がパレスチナ領まで食い込んでいるからで、塀で囲んでいるのはイスラエルである。
　ただし、ここはパレスチナといってもヨルダン川西岸地区（支配しているのはファタハ政権）で、過激なハマス政権が支配しているガザ地区とは違い穏やかな地域である。
　ロケット砲を発射したり、イスラエル軍が攻撃しているガザは遠く離れた(といっても100キロ足らず)地域なので、エルサレム市内は平穏なはず。観光客がパレスチナ地区を通過して死海やベツレヘムへ行くのも今のところ支障ないと思われる。

　左写真の右上部分をよく見るとコンクリート塀が見える。エルサレム市街地のすぐ東にある分離壁で塀の向こうがパレスチナ自治区である。

　マリア永眠教会のすぐそばに最後の晩餐が行われた場所というのがある。建物は十字軍が建てたもので一時期イスラム寺院だった。

ここが最後の晩餐が行われた部屋だというが建物は後年のもの。

アラビア文字も。

連行されるイエスが登らされた石段。

　自分に罪が及ぶのを恐れた弟子のペテロはイエスのことを知らないと鶏が鳴く前に３度言った、という故事から鶏鳴教会という。

モザイク画が美しい。

　礼拝堂の金色に輝くモザイクの聖画が美しい。地下に下りると永眠するマリアの像が横たわっているがこれがお墓なのかどうか。

横たわるマリアの像。