重慶のグース

重慶郊外の山の中で見た不思議な炭鉱鉄道
そこでは手作りの面白い機関車が活躍していた
愛嬌のあるスタイルでまさに重慶のグースというべき可愛いやつだった
10年も前のことだからもう廃止されたかもしれない

中間地点の太山石にある唯一の離合設備で上下列車が顔を合わせる

　重慶から嘉陵江に沿って北へ20キロほど行ったところにある600ミリゲージの炭鉱鉄道で、1890年に英国人が建設したという由緒ある鉄道だが現在は江北コークス集団の経営。炭鉱とコークス工場の間11.3キロを結び、'85年までは旅客営業も行なっていた。
　機関車は自家工場製だというディーゼルロコが９両いたが、ベルト伝動という模型のような構造で、一両ごとに形が微妙に違っていた。

　この鉄道のことはＲＭ誌'99年9月号に掲載あり。