見事に甦ったホジ３

　ホジ３が復活して自力で構内を自由に動き回るようになって、去年とはまったく違うシーンが見られるようになった。まるで40年前にタイムスリップしたような錯覚を覚える。

こんな風に同じ場所で40年以上も前の光景が見られるとは夢にも思わなかった。

ホジ３の運転を担当するのは尾小屋鉄道の保存会でも活動している小松在住のＫさん。

アクセルペダルが見える。

　動態化にあたってさすがにエンジンは交換された、そのためもあって走りは快調。
　ミッションは前進４段だが距離が短く２速までしか入らない、もっとも行政から時速５キロまでと指示があった由。
　逆転機の調子が今一つだったとかで使用せず、折返しの際はリバース走行だった。
　もう一つ、車庫前の急カーブ上でギヤを操作すると噛んでしまうというトラブルが試運転中にあったとも聞いた。
　

構内線路の東端まで行ってポイントを渡って車庫へ戻ってくるホジ３。実はこのカーブがきつく予期せぬ苦労があったらしい。

　運転を担当したＫさんの話では、アクセルペダルが重くて大変だったとか。気づかなかったが手元で操作するスロットルレバーではなくアクセルペダル。

車庫内で乗客を乗せて動き出した。

現役時代を髣髴とさせる光景だが、コッペルの定位置は機関庫で車庫へ入ることはなかった。

終日運転されていたので落着いて車両写真を撮れたのはお昼休みの一時間足らずの間だけ。