前方を見ると険しい山の中腹に修道院のような建物が見える。ズームを望遠にして寄ってみると屋上にマリア像。結構新しい建物のようでベランダ付きの窓が並ぶさまはリゾートマンションとしか見えない。

ブシャーレはキリスト教徒が隠れ住んだ村

　カディーシャ渓谷の奥にあるブシャーレに向かう途中、イスラム教徒に追われたキリスト教徒の穴居住宅の跡や、崖をくり抜いて造った修道院(ギリシャ正教)などがバスの車窓から見えた。

　ブシャーレの村を歩いているとあちこちで地蔵堂のような小さなほこらというか御堂を見かける。

　大聖堂の前の坂道を上がるとそこにも大きな教会があった。グーグル地図にはOur Lady of Bsharre Churchとある、聖母ブシャーレ教会とでもいうのだろうか。

村の中央にあるマー・セイバ大聖堂。

地図の英語表記ではMar Saba Churchである。

ベランダ付きの窓が並ぶさまは修道院とは思えないが。

　立地から見ればどう見ても修道院だが、ひょっとしてリゾートマンションかなのか。手前の崖に十字架が彫りつけてある。

大聖堂より一段高い所に立つ聖母教会。

迫害されたキリスト教徒の穴居住宅の跡。

険しい崖の中腹をくり抜いて造られた修道院。

　十字軍によって安住の地を得たキリスト教徒の村がブシャーレである。狭い村のなかで２つの大きな教会と修道院が存在感を示している。今でもここは完全にキリスト教徒の村のようである。