ムスカウ森林鉄道

ドイツ東部のポーランド国境にある狭軌の保存鉄道
750ミリゲージの鉄道が多く残るドイツだがここは珍しく600ミリゲージ
蒸機の運転日に合わせて鉄道めぐりの最初に現地を訪れたものの
ほとんど止むことのない雨にたたられたのが残念だった

　正式名称はBALDEISENBAHN MUSKAUでムスカウ森林鉄道となるが、材木運搬鉄道ではなく森の中を走る鉄道という意味である。元々は沿線で採掘される石炭、ガラス原料、レンガ原料を搬出するのが目的の鉄道で、網の目のような路線に500両以上の貨車があったという。
　1980年代に最後まで残っていた路線を有志が買い取って保存鉄道として再生させた。現役時代は純粋な貨物鉄道だったが貨車を改造して客車を用意し、もともと使っていた蒸機も買い戻された。
　現在の路線は車庫のあるヴァイスヴァッサー(Weisswasser)を中心にバート・ムスカウ線(Bad Muskau)とクロムラウ線(Kromlau) があり距離はそれぞれ7.0キロと3.8キロである。
　運行は4月から10月まで週末を中心に60日ほど、うち蒸機は20日程度である。詳細は公式ホームページで見られる。