４日目（10月12日）地中海をフェリーでモロッコへ渡る

　ヨーロッパからアフリカ大陸へ地中海を船で渡るというのが今回のツアーの目玉だった。４日目の朝、早めにホテルを出発してスペインへ戻り、ジブラルタルとは湾を挟んだ反対側にあるアルヘシラスのフェリーターミナルへ向かった。
　アルヘシラスから直接スペイン領のセウタへ行く航路もあり、これはスペインの国内航路。われわれが乗るのはモロッコのタンジェへ向かう国際航路だ。タンジェの町に面した旧港も現役で稼動中だが、向かったのはかなり東のメッドというところに最近出来た新港だった。

ジブラルタルのザ・ロックが左手に見えた。

モロッコから来たフェリーとすれ違う。

　ターミナルビルで若干の現金を現地通貨に両替する。モロッコの通貨はＤＨ( ディラハム)で約11円。手持の20ドルを替えたら190ＤＨだった。銀行の窓口なのに明細書もレシートもくれない。
　待っていたバスは54人乗りの特大バス、モロッコを出る最終日までお世話になるが乗り込んだのはわれわれ８人とツアコン、それに現地ガイドのおっさんで計10人。

スペインからやって来たトレーラートラック。

空港バスのようなターミナルビル行きバス。

下船するときは自動車より先に出られる。

モロッコ時間の11時に入港、再び車両甲板から上陸する。

タンジェの新港は何もない場所に造ったようで背後に集落も人家も見えない、カラフトにでも来たような光景が広がっている。

タンジェ新港が近づいて右手にモロッコの一部、洋上はるかにジブラルタルの山が見える。

　出港して10分もするとモロッコの入国審査というか登録が始まった。パスポートに受付番号を刻印しスタンプを押した。下船時にスタンプの有無をチェックしたから漏れは防げるのだろう。モロッコを離れるときこのナンバーを再度パソコンに打ち込んだ。
　

　毎日運航している国際航路だからイミグレーションの専用ブースがあるかと思ったが、レストランの隅で係官が一人パソコンを机上において入国審査を始めた。

国際航路らしく免税ショップがある。

　フェリーは定刻より25分遅れて10時25分に離岸した。モロッコとは時差が1時間あるので、1時間半乗って午前11時に到着した。

　航送車両が積み込まれたあと、車路から船内に入る。車両甲板が２層になっていて、客室はその上に４フロアある。

航送車両搬入口から乗船する。

上部車両甲板へ通じる車路があった。

８時のフェリーが出たあとでガランとしている。

フェリーの乗船券。

検問所の手前までマイクロバスを降りる。

検問所の先から大型バスでフェリーターミナルへ。

　スーツケースを載せるトレーラーを牽いたマイクロバスでホテルから検問所の手前まで５分。まだ暗いが時刻は午前８時前。
　係員不在の検問所を抜けスペイン側で大型バスに乗換えた。

ジブラルタル半島の正面にある小さな半島がスペイン領のセウタ。

　我々が乗るのは10時出港のフェリー　POETA LOPEZ ANGLADA号。1万トンの大型フェリーでで定員1200人。

　船はタンジェ行きとセウタ行きの２航路。いずれもほぼ１時間おきにあってこれはタンジェ行きの時刻表。５社が運行していてフェリーと高速船があるようだ。

スペイン、アルヘシラスのフェリーターミナル。