５日目（10月13日）セウタ観光のあと再びモロッコへ

運河のセウタ半島側に城壁が築かれている。

運河沿いの城壁に残る城門。

　ゆっくり周っても狭いセウタ観光は２時間で終了。再びモロッコへ戻る。来た時と同様延々と300メートルも続く狭い通路を荷物を牽いて歩く。もっとカメラを向けたいが監視が厳しい（ような気がして）なかなかできない。
　通路途中のやや広くなった所になぜか大勢のモロッコ人が手持ちぶさたに立っている。大きな荷物を背負った担ぎ屋に混じってその間を進む。彼らも担ぎ屋仲間なのだろうか。

　アフリカ広場という公園を取り囲むように政庁舎、大聖堂、軍司令部、マリア教会が立つ。大聖堂はかつてモスクだった建物。
　セウタは住民の40％が政府関係者、10％が軍関係者だとか。スペインにとってはとんだ金喰い虫に違いない。それでもモロッコに渡す気は毛頭ないらしい。
　軍司令部の横、一段低くなっている所は15世紀に築かれた船着場。セウタ出身の12世紀の地理学者の像。

軍司令部の正面玄関上の装飾と、覗いてみた内部。

　５日目の朝、大型観光バスで小さな半島の突端まで観光に出かけた。

フェンスに囲まれた通路が延々と続く。

　半島基部の一番狭い所にポルトガル時代の16世紀に掘削された運河。半島側に城壁を築き要塞になっている。

ジブラルタルの山がくっきり見えた。

地図を掲げるセウタ出身の地理学者の像。

　14世紀にエンリケ２世が建設したといわれる聖母マリア教会は内部見学が許された。外観は簡素だが中へ入ると荘厳でカトリック教会らしい聖人像がいくつもあった。

ホテルセウタの隣がセウタ政庁だった。

政庁とアフリカ広場を挟んで立つ大聖堂カテドラル。

　

　国境を出るにも30分かかる。再び時計を１時間遅らせモロッコ側のバスに乗換えてセウタを離れる。少し走った所にIbisチェーンのホテルがあったので小休止。

たむろしているモロッコ人はすべて担ぎ屋なのか。

アチョ山から見たセウタ市街の中心部。

この大型バスでセウタ観光に出発。

地中海に面したセウタ半島の突端。

ふり返ればセウタの市街地が細長く連なっている。

　セウタ半島の最高地点は標高186メートルのアチョ山という丘。頂上付近はちょっとした要塞のようになっている。山の斜面には何羽もの野生の孔雀が遊んでいた。