竹富島は石垣港から高速船でわずか15分と近く、1日に18便(ほぼ30分毎)もある。そのうえ本格的なホテルがほとんどないので観光客は大半が石垣島から日帰りである。
　われわれの宿はホテルピースアイランドといって竹富島唯一ともいえる民家風のホテル。船着場から送迎バスでわずか5分、集落の外周道路に面した20室だけの小さなホテルだった。平屋のコテージに客室が４室、それが５棟あるだけだった。　実は竹富島には星野リゾートのホテルもあるのだが、集落から離れた森の中にあって部外者の目に触れることはない。右の衛星写真の右端にある集落のようなのがそれである。

竹富島は石垣港から高速船で15分

　ホテルへチェックインしたのが午後3時半、夕食までの時間を有効活用すべくすぐに集落へ向かった。集落へは外周道路からこんな道を入って森を抜けた所にある。

集落の外周を取り囲む環状道路。

一人でこの客室は贅沢だ。

ホテルピースアイランドの玄関ゲート。

　森を抜けるとすぐ観光客とは無縁の一般民家が目に入った、素朴でいい感じ。さらに進むとすぐに集落の中央、コンクリート製の展望塔(なごみの塔)がある赤山公園の前に出た。

民宿や食堂も素朴な民家だがこれは一段と素朴だった。

竹富島全景、中央部に集落、右の方に星野リゾート。

　竹富島は竹富町に属しているが町の主邑ではない、人口はわずか350人で西表島の2,500人と比較しても極端に少ない。それでいて町を代表する島名になったのはどんな理由があるのか。島の長径は約３キロ、隆起サンゴ礁による平らな島で最高所でも海抜33メートルしかない。集落は１ヵ所で２車線の外周道路の内側にある。人口は250人まで減少したが移住者は観光従事者の居住で増加傾向にある。

石垣港から15分、竹富島に上陸。

老朽化のため現在は登れないなごみの塔。

なごみの塔の根元部分から竹富集落を俯瞰する。