百間町の駅へ中学生の一団がやってきて、客車をバックに記念写真を撮り始めた。クラスごとに先生の構えるカメラに収まっていた。土地の人に愛されてきたマルケーならではの光景だろう。

1968年10月1日、廃止初日の午後

飯室行のホジの車内には下校途中の女学生が見える。

記念撮影が終わると客車はホハ５だけ残して車庫へ引き上げた。

近くの中学校から生徒たちがやってきて学級単位で記念写真を撮っていた。

廃止初日も日が西に傾き始めた。

ホジ単行のピストン運転が始まり、百間町を後に飯室へ向かう列車。

改札口閉鎖のお知らせ

今日から走る列車が無くなった線路。

閉鎖された国鉄の改札口

　列車の来なくなった新黒井駅は人気もなく静まり返っている。機回し側線に取り残された客車１両と、貨物輸送が無くなり不要になった貨車。このままここで朽ち果ててしまうのか。
　ボギー客車５両のうち側板が鋼体化されたホハ１がなぜ廃車対象になったのか分からない。
　浦川原へと続く線路もこの日の午前には特別列車が一往復しておりレールもまだ光ったままである。

列車が発着しなくなり静まり返った新黒井駅に取り残された客車と貨車。